枸杞子 精力剤成分の中でも強力な成分
クコはナス科の植物で、原産は中国から東南アジアといわれています。
秋にかけて赤色のかわいい実をつけるクコは、その果実、根皮、葉それぞれが生薬として有効で、果実は枸杞子(コクシ)、根皮は地骨皮(ジコッピ)、葉は枸杞葉(クコヨウ)とよばれています。
中国最古の薬物書である「神農本草経」にも記録が残っており、
そこには毒性がなく長期にわたって摂取可能な養命薬をさす言葉である「上品」との記載があります。
地骨皮(ジコッピ)は主に抗炎症作用や解熱効果があり、枸杞葉(クコヨウ)には血圧を下げる働きがあります。
長野県ではクコの葉である枸杞葉(クコヨウ)を入浴剤としてお風呂に入れる風習もありました。
その中でも実の部分を乾燥させた枸杞子(クコシ)はカルシウムやアミノ酸、鉄やリンといった栄養素とともにビタミン類も豊富で、非常にすぐれた栄養源であるといえます。
血圧や血糖値を正常にしたり、精神を高める作用もあります。その栄養素豊かな枸杞子(クコシ)は研究も進んでおり、特に精力剤の成分として注目されているのはテストステロンを上昇させる作用が見つかったことで注目されています。
このテストステロンというのは一般的によく知られた男性ホルモンのことで、ヒトの健康維持に大きな役割を持っています。基礎代謝を高めることにより、筋肉の発達がうながされます。
その結果、筋肉が活性化しますので血行を改善することができます。
組織の血行改善によって精力増強の効果も期待できるようになります。さらに女性にとっても有効な成分で冷えを改善し、肌の調子も整えてくれます。
男女ともに老化を防止し、若々しさを保つ働きがあるのです。うつ病なども改善してくれる効果があるともいわれています。
心筋梗塞やがんリスクを軽減するともいわれていますし、さらに視力の回復にも一定の効果がのぞめるという研究結果も出ています。
かの徳川家康もクコの実を摂取していたという記録がありますし、西太后も毎日いくつか食していたともいわれています。
このように枸杞子は男女問わずに健康に有効な成分が豊富で、男性にとっては安心できる精力強壮成分ともいえます。
ただしベタインという月経を促進させる成分も含まれているので妊婦もしくは授乳中は摂取を控えたほうがよいとの報告もありますのでその点は注意が必要です。
また血圧を下げる作用もありますので、血圧の低い人が多量に摂取することは避けたほうが無難でしょう。