男性ホルモン、テストステロンについて 精力剤の医薬成分
2016/02/12
男性の性機能を強化して、精力促進、滋養強壮、やる気の向上などの強い味方となってくれる精力剤ですが大きくわけて3種類に分類されます。
ひとつはサプリメントとして気軽に購入できるタイプ。ふたつめは薬局で購入する医薬部外品としての精力剤。そして最後に病院を受診して処方箋を出してもらうことがのぞましい、医薬品としての精力剤があります。
精力剤の成分は非常に多岐にわたり、古来より民間医療として伝統的に利用されてきたもの、比較的近年になってから化学的に抽出・合成されたものなどがあります。
前者としては、マカ、高麗人参、マムシ、オットセイなどが有名です。後者には、タウリン、シルトリン、テストステロン、ストリキニーネなどがあげられます。
これらはすべて男性機能の改善と、滋養強壮に効果があると考えられてきました。
マカは南米ペルー原産の植物で、その根や茎の部分が食用として古来から使用されてきました。マカにはアミノ酸、ミネラルをはじめ、リノレン酸、パルミチン酸、オレイン酸などの脂質が含まれており、大変栄養価が高い食物といってもよいでしょう。一般的には男性にとってはED改善、性欲の増強、疲労回復に、女性には生理不順、不妊症、などにも効果があるとされています。しかし、継続的に摂取することにより性欲の増強が認められたという研究報告はあるものの、EDの改善に関してはいまだ科学的な立証がされていないのが現状です。
これはマカに限らず、多くの伝統的な精力剤にも共通することでしょう。一般的に栄養ドリンクの成分として有名なタウリンも心臓の機能の向上、肝機能を高めるという効果は科学的に認められていますが、EDの改善や性欲の増強ということに関しては実証されていないのです。
これらと比較すると医薬品としてのテストステロンはより、直接的に男性の性機能に働きかけるという性質を持っていると言えるでしょう。
男性ホルモンであるテストステロンは、内分泌系に働きかけて、性ホルモンの分泌を促進させるという作用があります。
しかし、過剰な摂取は動脈硬化や前立腺肥大の悪化を引き起こすことがあり、服用に十分な注意と医師のアドバイスが必要であるために医薬品に分類されているのです。
男性の更年期障害により、EDや意欲の減退を訴える方は多いですが、これらの症状は分泌されるテストステロンの減少が原因です。医薬品として外部からこれを取り込むことによって症状の改善が見込まれるのです。
使用を希望する場合はまず、本当にテストステロンが不足しているか、値を検査して専門医のアドバイスをあおぎましょう。